一度治療したら長持ちさせたいのは、誰しも希望することです。良い状態を長期間維持するには、健全な歯質、健康な歯周組織(歯肉、骨)、安定した咬み合わせ、構造力学的に安定している、この4項目が全て揃っていなければなりません。1本の歯を治す場合であっても、複数本を治す場合であっても、必要に応じて様々な角度がアプローチなければ、良い状態を長期間維持することが難しくなります。
入れ歯は使いにくい、しゃべりにくい、見た目もきれいではない...。など一般的にあまり良いイメージがないようです。適切な診査・診断のもと、適切な設計ができれば、違和感が少ない、安定した入れ歯を製作することが可能です。入れ歯を受け入れられるかは個人差があるので、すぐに製作することはせず、仮の入れ歯を使用して、入れ歯が受け入れられるか確認することが大切です。(モデルハウスやモデルルームに体験宿泊して実際の住み心地を体験することに極めて似ています)
入れ歯は噛み合わせがうまくいっているかが大切なポイントです。噛み合わせの具合は、全体像をみることでわかります。当院では、すぐにお口の中をみることはしません。まずは患者様の姿やお顔など全体をみてからお口の中をみるようにしています。
部分入れ歯でのこだわり
部分入れ歯はバネをかけた歯からトラブルが起こりやすいため、日頃のチェックが重要です。当院でもメンテナンス時にこまかいチェックを行い、むし歯や歯周病などのトラブルを防ぐよう努力しています。
総入れ歯でのこだわり
当院の非常勤医師は、総入れ歯を専門とする経験豊富な医師です。さまざまなケースに対応できますので、ご安心ください。
歯の治療は1回で終わるということはありません。しかし、ご高齢の方は来院することも大変ですので、当院ではなるべく治療回数を少なくできるよう考慮しています。とはいえ、回数だけ少なくしても治療結果がうまくいかないこともありますので、患者様の状態をよく見極めてお伝えしています。また、患者様のお年を考えて、治療をスタートする時点・終了する時点・今後何年くらい歯を使用するのかなどもふまえ、なるべく患者様の負担が少ない治療を選択するようにしています。
入れ歯は、使用していると割れたり金具が折れたりすることがあります。少しの破損の場合そのまま使い続ける方が多いですが、危険なのですぐに修理しましょう。少しのひび割れだと思って使い続けているとお口の中で割れ、破片を飲み込んでしまう危険性があります。 ご自身で接着剤で修理し使い続ける方もいらっしゃいますが、少しの破損なら修理できるものの接着剤などで変に接着してしまうと修理不能で新しく作らなければならないことがあります。入れ歯が壊れた場合は早めにご相談ください。
奥歯のブリッジが脱離を主訴に来院されました。
精密検査をした結果、多数の虫歯、歯周炎、かみ合わせの不調和があり、全体的に治療をすすめることになりました。 歯周治療(歯肉の治療)、根管治療から進め、その後プロビジョナルレストレーション(治療用修復物・義歯)を装着します。すぐに最終的な義歯・修復物を装着せず、修復物や義歯の形態に問題がないか確認と調整を数回繰り返します。
歯肉との調和、機能性、清掃性、義歯の形態などに問題がないことを確認できたら印象、色あわせ、試適のステップを踏んで完成になります。
患者様に合った最適な治療を
★:14:00~17:00▲:時間変更あり■:14:00~18:00
※水曜日は副院長のみの診療です。 院長は白老の医院で診療しているため不在です。